生前整理アドバイザーの土井です。ブログへのご訪問ありがとうございます。
✤生前整理の一つの選択肢として引っ越しをする
生前整理とは単にモノを減らせばいいわけではありません。
断捨離と言う言葉がかなり前から流行して世間で浸透していますが、
よく「生前整理って断捨離をしてモノを減らすこと」と捉えている方がいます。
確かにモノを減らすことは生前整理において重要な部分を締めますが、もっと多くの内容を含みます。
今後残りの人生をどのように過ごすのか考えることも大切になります。
定年退職後に田舎暮らしをする人もいれば、一軒家を手放して便利な街中のマンションに移り住む人もいれば、
子どもを頼って子どもが住む近くに移り住む人もいます。
これからの人生を見据えてどこで暮らすのか?どんな住まいに住むのか?
それを考え直すのも生前整理になります。
✤引っ越しはモノを一気に減らせるチャンス
モノが多くて身動きが取れない人は実に多くいます。
少しずつ減らしても一向に減らないと嘆く人もいます。
モノの片付けは時間もかかるし、体力も気力も必要です。
しかし、もし引っ越しをする機会があれば、それはモノを一気に減らせる大きなチャンスになります。
引っ越しをする時には、一度すべてのモノを出さなくてはなりません。
段ボールに詰める時に全部出すのですが、その時にほとんどの人が気付きます。
「こんなにモノがあったのか」と。そしてきっとこうも思うでしょう。
「使っていないモノ」ばかり出てきた」と。
あったことすら忘れていたモノが沢山出てきます。
新しい引っ越し先に全て持って行くことはせずに、しっかりと見直して、
これからの自分の生活で本当に必要なのよくモノと向き合っていただきたいです。
段ボールに入れて、それをまた出して収納するのは重労働になります。
よく見極めましょう。
人生最大のお片付けが出来るチャンスをうまく利用して一気にモノを減らしましょう。
✤収納スペースを減らしておくのも生前整理
もし自分がある程度の年齢を過ぎての引っ越しの場合、
つまり人生の後半での引っ越しの場合についてですが、
モノを減らしてから移動するのはもちろんですが、新しい住まいの収納スペースを狭くするのも賢い方法になります。
何もなければ困るのである程度は必要ですが、
モノの量に対して広すぎる収納スペースがあると、またそこにどんどんモノが溜まっていくからです。
5年後、10年後の自分の体力を想像していただきたいのです。
収納場所が多すぎたり、広すぎたりすると、探し物が増えます。
自分の管理能力は確実に下がります。
一軒家で最初から屋根裏部屋があったとしても、そこにはなるべくモノを収納しない意識や、
押入れの中の高いところにある枕棚や、押入れに上に更にある小さな押入れの天袋等も、
将来の自分を想像してそれに見合った収納をすることをおススメします。
高いところの収納は、落下による怪我のリスクが高くなります。
取り出すのが面倒に感じる場所や高さへの収納は出来れば控えるのが安全に繋がります。
もし、収納をするとしても、軽いモノにするとか、
半永久的に入れたままでよいようなモノが万が一を考えた場合、賢い選択になります。
✤家具の見直しでライフスタイルに合わせる
引っ越しは家具の見直しをする良い機会にもなります。
最近は「結婚家具」という意識が薄らいでいるようです。
ひと昔前には、結婚が決まれば親が子に家具を一揃え用意して新生活のために準備をしたものですが、
今はそのような形式的なことは随分減りました。
なぜならばウオークインクローゼットが主流になってきたので、大きなタンス類を買う必要が減ったからです。1
995年の阪神淡路大震災からの教訓によるものと言われています。
家具の倒壊の犠牲になり亡くなった方や、怪我をした方が多かったからです。
もし、新しい住まいにウォ―クインクローゼットがあるならば、この機会に家具を減らすことを提案します。
重たくて立派で重厚な家具は、年齢を重ねると重たい引き出しの開け閉めが億劫になってきます。
両手でしっかりと引かないと開けられないならば、だんだん使う機会も減ってくるのです。
思い切って手放すのも生前整理です。
もし、手放すのが難しいならば、日常使いのタンスにするのではなく、
長期保存をするモノを収納したり使い方を変えてみましょう。
寝室に置くのは地震対策としておススメ致しません。
揺れで倒れた時に避難経路を塞いだり、身体に危険を及ぼしたりしそうな場合は、
寝室から離れた場所に置くようにしましょう。
✤収納用品も見直してこれからの生活に合わせる
収納用品も引っ越しの機会に見直しましょう。
せっかくモノを減らしたのに、収納用品をそのまま全部持っていくとどうなるでしょう。
初めは中にモノがなくても、空のスペースがあればつい何かを入れたくなるのが習慣になっている人は多いです。
スペースがなければ物理的に無理なので、余計なモノがどんどん増える抑止力になります。
今現在使いにくく感じる収納用品は今度更にそのようになっていきますので、このタイミングで減らしましょう。
まずはしっかりとモノを減らして、その量に見合った収納用品だけ残すようにしましょう。
先に減らしておかないと、一度新しい住まいに運び込んで後から処分するのは面倒に感じて
結局はずっとそのままになってしまう人がいますので、
やはり引っ越しのタイミングをうまく利用して、モノや収納用品を減らすようにしましょう。
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