✤親子で一緒に生前整理
豊中市、箕面市、大阪市を中心に相続手続きのサポートをしております生前整理アドバイザーの土井です。
ブログへのご訪問ありがとうございます。
親が高齢になってくると、子どもとしては親が暮らす家の片付けが気になる人が多いです。
これは中高年の子ども世帯が突然直面する可能性が高い大きな問題です。
しかし、なかなか上手に進めるのは難しく、親のペースに合せずに一気にやろうとして途中で挫折したり、
親への声のかけ方がうまくいかなくて失敗したりすることが多いようです。
ではどんなタイミングで声をかければいいのでしょうか?
どんな声掛けをすればいいのでしょうか?
片付ける正しい順番はどこから手をつければいいのでしょうか?
✤親に声をかけるタイミング
実家の片付けを始めるタイミングは少しでも早い方がいいです。
親も子も元気なうちに始められるのをおススメ致します。
1回や2回くらい取り組んだからと言って片付くことは決してありません。
何回も何回も回数を重ねる必要があります。
だからと言っていきなり、「さあ片付けよう」なんて声をかけてもほとんどの場合は失敗します。
何故なら現状のままでも親は困っていないからです。その状態で何とか生活をしています。
モノが多くて大変だ、今のうちに片付けなくては!
と問題意識を持っているのは子ども世帯が勝手に抱いているだけなのです。
親世帯は困るどころか、モノが沢山あって幸せに感じていたり安心されたりしています。
ではどんなタイミングが自然にうまくいくのでしょうか?
ポイントは「防災」「安全」を話題にするのがいいです。
地震のニュースを見たから心配になった、
階段から転倒して入院した人がいるから心配になった、
と親を気遣い心配している気持ちを伝えるとスムーズにいきやすいです。
見た目の綺麗さよりも、まずは親が自宅で安全に過ごせることが重要です。
✤具体的な声の掛け方
まず意識してほしいのは「片付ける」と言う言葉を使わない、です。
「片付ける」と言う言葉は親に「捨てる」「捨てられる」を連想させてしまうからです。
絶対に言ってはいけない言葉があります。それは
「どうせずっと使っていないでしょ!いつ使うの?」
「こんなに要らないでしょ!」
「残されても困るのはこっちなんだから」
「こんなに沢山あっても仕方がないでしょ!」
このような言葉の主人公は親ではなく言っている子ども世帯です。
しかし、モノの主人公は親なのです。
ましてや、いきなり「通帳とか大事な書類はどこにあるの?」等と声をかけると、
親からの不信感を招きます。嫌悪感を抱かせてしまします。
時には親を怒らせ、心のシャッターを閉じてしまう場合もあるのです。
声掛けは慎重に思いやりのある言葉をかけて下さい。
では具体的にはどうすればいいのでしょうか?
災害が起こった時や、万が一の転倒を心配しつつ
「危ないから移動させてもいい?」
と最初はモノの移動から提案してみましょう。
「ここにモノがあったら躓くかも知れなくて心配だから、こっちに移動させてもいい?」
「もし地震が来てもすぐに逃げられるように廊下のモノはこっちに動かしてもいい?」
と言った声の掛け方は、親を心配している気持ちが伝わります。
親の身の安全を考えての言葉は親も喜んでくれるでしょう。
それ以外にもまずは「掃除」と言うキーワードも親には受け入れてもらいやすいからおススメです。
「掃除をしたついでに気付いたんだけど、ここにモノが沢山あって出しにくくなっていない?」
と聞いてあげるのもうまくいきやすいです。
✤実家を片付ける順番
よくあるミスは、親の思い出のモノから手をつける事。
親が好きで集めているモノ、趣味のモノ、写真、今は使っていなくても大事にとってあるモノ。
これからか手を付けるのはおススメしません。
そのような判断に困りそうなモノや、迷いそうなモノは後回しにしましょう。
親の安全を心配しての片付けのスタートなので・・・
まずは玄関回りがおススメです。
普通玄関にはあまり思い出深いモノは置いていません。
何かあったらすぐに逃げられる為にも玄関をスッキリさせておくのは親の安全に繋がります。
それに毎日のように親が通る場所ですし、玄関が整ったら本当に気持ちよくなります。
安全の観点から考えると・・・
「廊下」の片付けも声を掛けやすい場所になります。
特に玄関に繋がる廊下には、モノがない方が絶対にいいので優しく声をかけましょう。
階段も危険な場所になります。
階段は何も置いていなくても怪我をしやすい場所です。
そこにモノが置いたままなのは危険度が増しますので
親の安全を考えて声をかけましょう。
高いところに置いたモノも片付けましょう。
よくあるのが食器棚の上に頂き物の箱とか、もう使わなくなった家電などが置いてあります。
タンスの上にも箱に入ったモノが置いてあります。
これらは地震で落ちてくると危険です。
落ちてきたら危ないから、一度下に下ろしてみようか」
と声をかけるのは親を心配した自然で優しい声掛けになります。
床置きも減らしましょう。
もし床置きが沢山あるならば、それらも危険になるので
「片付けよう」とかましてや「捨てよう」等とは言わずに
「歩く時に危ないから、別の場所に移動さえようね」
と声を掛けると反対する親は少ないです。
そのついでだったら「これは何?」とか
「大事なモノなの?」
と聞いてもすんなり答えてくれるでしょう。
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