相続手続きの代行は誰に依頼するべき？費用・流れ・選び方を徹底解説
豊中市、箕面市、大阪市を中心に相続手続きのサポートをしております、行政書士の前川です。
ブログへのご訪問ありがとうございます。
今回は、「相続手続き代行サービス」について解説したいと思います。
- 1. 相続の難しい手続きはワンストップで依頼が可能
- 2. 手続きを依頼できる専門家と業務の役割を把握することが重要
- 3. 信頼できる業者を選ぶには費用だけでなく実績や口コミ、体制もチェック
相続手続き代行サービスとは？
相続手続き代行サービスとは、専門家が依頼者の代わりに相続に必要な手続きを一括して行うサービスです。
不動産登記や金融機関とのやりとり、戸籍収集、相続税申告など、業務範囲は多岐にわたる手続きを、専門家に依頼することで早く、確実に終えることができます。
特に近年では、「まるごと代行パック」といったサービスも登場し、ワンストップで対応できる体制が整ってきています。
ただしその窓口となる専門家が誰で、どう依頼するのがベストなのか、手続きに明るくない相続人の立場からは、やや分かりにくい状況となっています。
相続手続きの主な流れ
• 相続人の確定（戸籍収集）
• 遺言書の確認（有無・種類）
• 相続財産の調査・把握
• 遺産分割協議と協議書の作成
• 不動産・預金などの名義変更
• 相続税の申告・納付（必要な場合）
相続手続きはこれらを一つ一つ確実に行う必要がありますが、個人で行うのは非常に煩雑であり、また、専門知識を要することも多く、かなりの時間と手間を必要とします。
代行サービスを活用することで、手間やミスのリスクを減らすことが可能となります。
依頼できる専門家とその役割
行政書士：戸籍収集、財産調査、遺産分割協議書作成、役所手続き
司法書士：不動産の名義変更、登記申請
税理士：相続税の申告、税務相談
弁護士：相続トラブルの対応、訴訟代理
結局、どうしたらいいのか？
行政書士の私がおすすめする方法は、「相続手続きに関わる専門家をコーディネートする役割」を担える業者に依頼する、というものです。
例えば、
① 相続手続の経験が豊富な行政書士（相続手続きの始点に関与する専門家であるため、手続き全体を見通すことができ、また、関連専門家との連携や手配に慣れている）
② 銀行などの金融機関の代行サービス利用（上記と同じくコーディネート業務を行ってくれるため、手続きの進捗を管理する必要がなくなる）
などがあります。
②は組織の信用という面では任せて安心な反面、①に比較して手数料が高額になることが多い、担当者の力量が分からない（ある意味運任せになる）、などのデメリットがあります。
相続手続き代行のメリットと注意点
【メリット】
• 手続きの抜け漏れや誤りを防ぎ、スピーディーに終えられる
• 内容の誤解などによる家族間のトラブルを予防できる
• 忙しくても手続きが進められる
• 専門家の知見に基づいた対応が受けられる
【注意点】
• 費用が発生する
• 依頼先の信頼性をしっかり見極める必要がある
• 契約内容や報酬体系を必ず確認する
費用相場と選ぶ際のチェックポイント
■費用の目安
– 相続手続代行パック：相続財産額の０．５～１％（財産額により異なる）
※上記のパックには、下記の戸籍収集、財産調査、遺産分割協議書の作成、税理士などの手配業務を含むことが通常
個別で依頼する場合の費用目安
– 戸籍収集・財産調査：
2～30万円以上（幅があるのは相続関係や財産額により調査内容が大きく変わるため）
– 遺産分割協議書の作成：3〜5万円
– 不動産名義変更：5〜10万円
– 相続税申告（税理士）：30万円～
【チェックポイント】
• 初回無料相談の有無
• 費用の内訳が明示されているか
• 過去の実績や口コミ評価
• オンライン対応・土日対応の有無
• 提携業者の数
よくあるトラブルとその対策
【トラブル例】
• 重要書類の紛失
• 進捗報告がない
• 契約内容にない追加費用の請求
【対策】
• 契約内容を事前に確認し、不明点を質問
• 連絡手段（担当者の直通番号の有無、ＬＩＮＥやメールなどの使用の可否）
• 実績のある士業に依頼
まとめ
相続手続きは人生で何度も経験することではないため、相続人にとって大きな負担となります。
そのため、プロの手を借りることはとても有効です。
うまくプロを活用し、故人を偲ぶための時間を確保していきましょう。
ご不明点などある方は、相続の相談を専門に対応している私たち縁満に、いつでもご相談ください。
あなたの相続手続きを全力でサポートいたします。
