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Interview
代表インタビュー
税理士蔵重 篤史Atsushi kurashige
各士業・専門家との“縁”をきっかけに始まった事務所
ご家族の縁を大切にして“円満”な解決を
税理士、弁護士、司法書士、行政書士、生前整理アドバイザー、相続診断士、介護コンサル、ファイナンシャル・プランナーと相続のスペシャリストたちが集結し、“事務所同士が連携している”というだけではない強固な繋がりのもと、相続のお悩みをワンストップで解決する“相続専門事務所”である縁満。代表理事である蔵重篤史(くらしげ あつし)税理士に、事務所設立の経緯、コンセプト、サポートの強みなどをお聞きしました。
01
各士業・専門家が集結する
“相続専門事務所”を設立した経緯は?
異業種間の交流会があって、そこで知り合ったメンバーと設立しました。最初から「相続専門事務所を作ろう」と言って集まったわけではなく、まずは司法書士の先生に「一緒に何かやりませんか?」とお声かけをしたのがきっかけです。その時は「何かやりませんか?」という程度で、相続を専門にサポートするとは決めていませんでした。ファイナンシャル・プランナーの方にもお声かけをして、税理士、司法書士、ファイナンシャル・プランナーが集まり、ようやく相続専門事務所というアイデアが浮かんできました。
ただ、その時点でも私はあまり相続のサポートには積極的ではありませんでした。税理士としてこれまで多数の相続サポートを行ってきましたが、相続というのは誰かが亡くなられた後の手続きなので、どうしてもポジティブには捉えられなかったのです。ですが、メンバーの1人から「ネガティブに考えず、相続はトラブルが多い分野なので、サポートを通じて円満な相続を実現していきましょう」と言われて腑に落ち、相続専門事務所を立ち上げようと決意しました。
その後、弁護士、行政書士、生前整理アドバイザーといった士業・専門家がメンバーに加わり、現在の体制となりました。
02
現在の場所に事務所を
立ち上げた理由は?
当事務所があるビルは私のクライアントが所有しているビルで、そのクライアントというのは私の両親が勤めていた会社の社長です。現在は建て替えられていますが、その前は2階建てのビルで、1階が倉庫、2階が事務所という感じでした。実は私たち家族はその建て替える前のビルに住んでいて、小学一年生まで生活していました。なので、ここは元実家のような場所で(笑)、そうした馴染みの深い場所だったことが大きいです。
03
“縁満”という事務所名に
込めた思いは?
この事務所は異業種交流会という“縁”をきっかけに始まった事務所だということ、そして相続サポートを通じてご家族の縁を大切にして“円満”な解決を目指したいという、2つの思いが込められています。
相続のことなら何でも相談でき
ワンストップでスムーズに解決が目指せる
04
どのような相続のご相談が
多いですか?
各士業・専門家がいることで、当事務所だけで相続に関わるすべての問題がご相談いただける体制となっていますので、相続の手続きから紛争解決、財産調査、不動産の名義変更など様々なご相談が寄せられています。“相続発生後”のご相談が多いのですが、縁満は“相続トラブルのない世の中”にするための活動を行っていますので、生前対策の重要さも啓蒙しています。円満な解決のためには、相続発生後のご相談では手遅れであることが多いです。
ただ、相続発生前だと「揉めるほどの財産はない」「うちは仲が良いから大丈夫」とおっしゃることが多く、実際蓋を開けてみると揉めたり、家族がバラバラになりかねない状況に陥ったりしています。なので、そうした時には二次相続に向けて、事前の対策の大切さをお伝えするようにしています。
現在は相続発生後のサポートが中心となっており、もちろん理想的なのは一次相続の前からの遺言書作成を含めた生前対策を行うことなのですが、「せめて、二次相続では揉めないようにしてほしい」という思いで仕事に取り組んでいます。
05
縁満の相続サポートの特徴は?
税理士、弁護士、司法書士、行政書士、生前整理アドバイザー、相続診断士、介護コンサル、不動産関連、ファイナンシャル・プランナーと相続のスペシャリストたちが集まっているので、相続に関することなら何でも相談でき、ワンストップでスムーズに解決が目指せることです。各士業・専門家が自分の知識だけで突き進んでしまうと、結果、それがトラブルの種となる場合があります。その点、当事務所ではスタッフ同士がしっかりとコミュニケーションを取り、それぞれの知識・経験を活かし合える環境にありますので、ご家族の縁を守るトラブルのない相続の実現が可能です。
06
そうしたチームワークの秘訣は?
当事務所のような各士業・専門家が集まったチームが、様々な要因で揉めて分裂するというケースはよく聞きます。私たちはもう6年以上活動していますが、不思議と上手くいっていて(笑)、“事務所同士が連携している”というだけではない強固な繋がりと、それぞれの専門性が活かせる自由さを両立させた関係性が築けています。メンバーの誰かから「やろう」と声が上がると、全員一丸となって目標へと向かっていくような雰囲気があって、代表としてとても心強く、深く感謝しています。
「あなたの一番大切なものは何ですか?」
私たちのサポートはその問いかけから始まる
07
相続サポートを行う時に
大切にしていることは?
相続専門事務所として、一番大切にしているのはご家族の縁です。「あなたの一番大切なものは何ですか?」と聞くと、ほとんどの方は「家族」とおっしゃります。相続となると皆様、“税金”のことばかりに目が行きがちですが、私たちが目を向けるのはそれだけではありません。節税対策も大切ですが、ご家族やご親族との信頼関係など、もっと大事にしなければいけないことがあるはずです。なので、それをきちんとケアしたうえで、「無駄に税金を支払わずに済むように対策しましょう」というのが当事務所のスタンスです。
なので「相続税をできるだけ安くしたい」と言って来られる方には、「相続で何を一番大切にしたいか、一緒に考えましょう」とお伝えするところから始めます。もちろん、そういうご要望の方へ、相続で何を大切にするかという部分を無視して「これだけ税金を安くすることができます」と伝えれば響きやすく、仕事の受任にも繋がりやすいのはわかっています。ですが、本当に大事なことを見落としていないか確認し、冷静になって一緒に考えることを信条としています。